船が島に近づくと、白い壁と赤い屋根が印象的な家が見えてくる。周りに瓦屋根の和風の家が点在する中で、屋根の高さを互い違いにした独特のデザインが一際存在感を放つ。離島に暮らすお母様と同居するために、Mさんが帰郷して建てた家だ。
1階の中心にはLDKを配して、窓の向こうにはウッドデッキが続き、目の前の海景色を庭のように取り込む。リビングの吹き抜けを見上げれば、2階のMさんの部屋と繋がる中窓が設けられている。Mさんが2階からお母様の様子がわかるようにと配慮されたプランだ。キッチンと浴室は引き戸一枚で直結させ、動線を最短に。納戸や収納スペースも随所に設け、片付けやすい環境も整えた。
リビングの隣にはお母様のために本格的な和室も設けた。フルオープンにすれば、リビングと一体になり、多くの客人を招き入れる。
親子がどこにいても互いの存在を感じ合い、美しい景色も暮らしに取り込んだ優雅な暮らし。Mさんの優しい気持ちがそのままデザインに反映された、温かな家が完成した。
玄関フロアは吹き抜けにして木目の美しいオープン階段を。2階から玄関が望める窓も
リビングとフラットに繋がる和室は、フルオープンの引き戸でリビングと一体。大空間に
2階のMさんの部屋の中窓から1階が見渡せる。お母様といつもつながる絆プラン
海が一望できるデッキ。リビングと和室も。開放して大空間にすれば、大人数でBBQも
高齢の母が安全に暮らせるよう、いつも気配が感じ合えて、二人暮らしに程よい広さにしたい。2階から1階が見渡せる窓も設置したい
目の前に広がる海の景色を一望できるようにしたい。リビングとデッキが一体化するような、外と中を連動させた空間を造りたい
近隣の家が和風の家が多いので、他とは違うスタイルにしたい。三角形の変形地をうまく活用して、海景色に似合う個性的なデザインを
施工担当 若杉千春 お母様と同居ということで、ご家族が程よい距離感で存在を感じ合えるプランをご提案致しました。離島という困難を乗り越え、また離島ならではの楽しさも味わうことができ、思い出深い家となりました。