瓦屋根とモダンな石調の外壁がどこか懐かしさを漂わすTさん邸。家の中心となる18畳のLDKは、白壁と木調で統一されたシンプルなデザイン。折り上げ天井で高さを出し飾り梁で木目の温かさも演出して、家族がいつも寛げる空間を追求した。さらにフラットで繋がる和室と一体化させ、大空間も実現。Tさんが求めた開放感が見事に成功している。
風の通る道を計算した四方の窓からは柔らかな光が差し込み、常に通気が施された室内は爽快さが漂う。奥様が要望した収納は、キッチンの勝手口から繋がる3畳の土間や2階に設けた4・5畳のウォークインクローゼットなど大胆なスペースで実現。土間には自転車、季節外の電化製品、食品など大物から小物までキッチリと収納されている。家族分を見据えた収納計画は、思い切ったスペースを確保することで居室がいつもスッキリと片付く。シンプルなデザインに内包された様々なアイデアだ。限られた空間をより有効活用し、光と風も味方につけた快適性で、心地よい暮らしを実現させている。
キッチンには窓を配して明るさと通気性を。奥の引き戸を開ければ大容量の土間から外へ
子ども部屋は仕切りが取り外せるように。お子さんが巣立ったら大開放にして使い方色々
和室は4枚の引き込み戸にしてオープンに。天井は竹のアジロ調をあしらい和の趣を演出
家族5人分の靴が収納できる靴箱を造作。限られた空間ながら収納部分はしっかりと確保
シンプルな色彩やデザインで、何年たっても飽きのこない家に。機能性や動線も効率的にして、居心地の良い住みやすさを追求したい
採光と風が抜ける窓を配置して、家の中は通気を良くしたい。採光も十分確保して、光と風を感じられるような暮らしがしたい
家族分が収まる靴箱やウォークインクローゼット、家と外を繋ぐ土間など、収納スペースを要所に設けて、スッキリと暮らしたい
施工担当 若杉千春 シンプルで飽きの来ないデザインを要望されたT様。色を抑えながらナチュラルさを追求して、空間もより広く見せる工夫を凝らしました。お子さん世代まで引き継がれる、永く住み継ぐ家を目指しました。