三世代同居の大家族に、妹夫婦も子ども連れでよく顔を出し、いつも賑やかなIさん邸。間取りは、1階が祖母の部屋と共用部分で、2階が他の家族の居室になっている。「何より考えたのは、両親と祖母が暮らしやすいこと」と言う通り、1階は段差をなくし、祖母の居室は玄関と水回りに近い位置に。車椅子での生活になった時のことを考えて、トイレなども広く取ってある。また、暖炉を据えたLDは開放的な吹き抜けにし、みんなが自然と集まれる雰囲気を演出。居室を二階にまとめたのも、それぞれの存在を身近に感じられる工夫だ。さらに、主婦の動線を優先した効率的なキッチンや、大家族の食卓を預かる大容量の食品庫など、使い勝手も抜群。この細やかな配慮も、Iさん家族の笑顔の暮らしに繋がっている。
吹抜けの空間に暖炉のあるダイニング。暖炉の薪は天草圏内は送料無料で配達してくれる(他は応相談)
65インチの大画面と音響効果抜群のシアタールーム。休日は家族揃って映画を楽しむこともあるとか
大人6人が揃っても窮屈さを全く感じさせない、広々としたLD。来客時には和室も使って、さらに大空間に
リビング続きの和室は、網代の天井と建具でモダンな印象。リズミカルな三連窓から中庭の光を取り込んで
6人の大所帯でもプライベートは確保したかったので、それぞれに個室がある6LDKの間取りにしたい
家族が集まるリビングには暖炉と床暖房を設置。家事を担う母親のことを考え、台所にも床暖房を入れたい
親戚が集まる機会が多いため、リビングの横に和室を配置し、来客時には続き間として使えるようにしたい
一級建築士 藤崎秀俊 大家族のIさん邸は、三世代の女性達が一緒に家事を楽しめる、異世代が仲良く交流できる家として提案しています。お客様のご希望を叶えるデザインにプラスした中庭の癒し空間を、家族で楽しんでもらいたいと思います。